視覚と映像の心理物理実験に基づいて決定された次世代の放送規格「BT.2020」の枠組みの中で、心理物理学や生理学と映像体験との関係を探求するスペシャリストと連携しながら、リアリティの高い映像制作の実現を目指しています。
Project Overview
次世代の放送規格「BT.2020」は、視覚と映像の心理物理的な効果に関するNHK放送技術研究所(以下、NHK技研)の研究成果から導き出された、Super Hi-Visionの映像パラメータを元に定められた国際規格です。NHK技研では、高臨場感と新たな視聴体験供する「究極の2次元ディスプレイ」として、“Super Hi-Vision(SHV)”の研究開発を進めてきましたが、その成果がBT.2020誕生の基礎となっています。
人間の知覚と映像体験をめぐる問題は非常に複雑かつ難解であり、未解明な部分が多くあります。一方で、ある一定の条件下においては、現実と見まごうばかりの視聴体験をもたらす解像度、輝度、臨場感、実物感等に関する具体的な数値が明らかになってきています。
高リアリティ映像を生み出すためには、映像制作者にも人間の知覚システムに関する知識や理解が求められます。ロゴスコープは、心理物理学や生理学と映像体験との関係を探求するスペシャリストと連携しながら、リアリティの高い映像制作の実現を目指しています。
一人称視点のストーリーテリングで必要な基礎技術とビジュアルエフェクトの探求をおこないながら、バーチャルリアリティ上での映画の表現基盤を作る。